胃緊縛方法~「胃を縛る」という方法について
「胃緊縛方法」というのは、「腹腔鏡下緊縛法」「胃バンディグ手術」のような呼び方で呼ばれます。今回は、この方法についての概要の説明、メリットやデメリットなどをお話していくことにしましょう。
胃緊縛方法 概要
胃緊縛方法というのは、その名前の通り、「胃を縛る」という手術のことを指します。胃が通常、袋型をしています。しかしこの袋の一部をバンドで締め上げるのです。
このような手術をした場合、食べ物というのは、縛られた、バンドの上の部分に入っていきます。
下にまだまだ空きがあったとしても、上の部分が満たされれば満足感を覚えることができるため、結果的に、食事の量を減らすことができる、ということです。
この方法を使った場合、術後2年間での体重の減少率は45%程度だと言われています。
胃緊縛方法のメリット~胃緊縛方法は「可逆性」の手術である
胃緊縛方法の最大のメリットというのは、「可逆性の手術である」ということです。これが、「胃の縮小手術」などとは違う、大きな特徴です。
胃緊縛方法の場合、バンドで胃を縛っているだけです。そのため、このバンドの締め付け具合(位置)を調整すれば、「どれくらい入るようにするのか」ということを調整できるのです。
また、それだけでなく、胃緊縛方法に使っていたバンドを取り除くことによって、今までとまったく同じ状態に戻すことができます。
加えて、胃緊縛方法の場合、これをつけたままであっても、内視鏡検査ができるというメリットもあります。
胃緊縛方法のデメリットについても知っておこう
胃緊縛方法の場合、その「効果」が、ほかの胃の手術ほど顕著ではない、というマイナス点があります。
もちろん、個人差も大きいのですが、胃のバイパス手術に比べると、その体重減少量は15%程度は劣っており、「効果」だけを考えるのであれば、やや不利である、と言えます。
胃緊縛方法の場合、バンドで締め付けているので、このバンドの管理が大変です。場合によっては、「バンドが動いた」「バンドの締め付けが強すぎた」ということで、再手術が必要になる可能性もあります。
しかしながら、胃緊縛方法の場合、それ以外の方法と比べて、「あとで調整できる」「その気になったら、やめることができる」という事実があります。このため、心理的な抵抗感は、比較的少ないのではないか、と予想できます。
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