ダイエットと健康と寿命~理想的なBMI指数はどのくらいか?~
基本的にはダイエットを推奨している当サイトですが、「健康」という観点から、ダイエットについて見ていくことも必要だと思います。そのためここでは、「はたして、本当にダイエットは体に良いのかどうか?」ということを考えていこうと思います。
BMI指数とは
ちなみに、ここでは「BMI」という指数をもってお話しています。
BMI指数=体重(キログラム)÷身長(メートル)×身長(メートル)
このBMI指数は体重(キログラム)を、身長(メートル)×身長(メートル)で割った数字のことを言います。身長153センチで体重が50キロの人の場合、BMI指数は、50÷(1.53×1・53)=21.36、ということです。
ちなみにBMI指数の基準ですが、18.5未満は「痩せ」、18.5~24.9が「普通」、25~29.9までが「太り気味(やや肥満)」、それ以上が「肥満」に分類されます。
寿命とBMI指数の関係について
もっとも長生きする層は、「太り気味」の層である、BMI指数25~30の間である、と聞けば、多くの人が驚くと思います。
そう、「BMI指数が平均」である人よりも、太り気味の人の方が、実は寿命は延びると言われているのです。
これは、厚生労働省や東北大学研究グループが出した研究で明らかになっています。
もっとも危険な層は、「痩せすぎ」であるBMI指数が18.5以下のい層であり、データによって多少差はありますが、BMI指数25~30の層と比べて、平均余命が7歳近くも短くなっている、という研究結果があるのです。
ちなみに、2位はBMI指数が18.5~25の「平均」、3位は「太りすぎ(肥満)」の層です。
ここから見えてくるものは?
このため、「長生きすること」だけを考えるのであれば、多少は太り気味であった方が、実は良いと言えるのです。
ただ、「やせすぎ」でなければ、平均余命は、それほど大きくはかわりません。太り気味のときと太りすぎのときの平均寿命の差は2歳程度にとどまっており、顕著な差は表れていないのです。
私達は、「美容体重」である「やせすぎ」を「理想」としてしまう傾向があります。芸能人などのスレンダーな体つきに憧れる人も多いかと思います。
しかし、このような「細すぎる体形」というのは、健康面において、大きなリスクがあることもしっかり知っておくべきです。
とはいえ、油断は禁物です。太りすぎが健康を害することも、また真実です。過度な痩せすぎも過度な太りすぎも、健康と寿命にはよくありません。BMI指数22を中心として、18.5~30くらいまでにBMI指数をコントロールすることが、健康的に長生きするために、もっとも大切なことなのではないでしょうか。
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