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「宿便」~ダイエットの疑似医学用語解説~

宿便という言葉、本来の意味

宿便というのは、「滞留便」とも言われるものです。この言葉は国語辞典などにものっている言葉であり、その意味は、「大腸などに長くとどまっている便」のことを指します。

便秘などによって排出されない便を指す言葉であり、これが残ると、おなかが重くなったり、圧迫感を覚えたりします。

その意味では「宿便」というのは、「セルライト」のように、「まったく存在しない、ただの疑似医学用語」ではない、と言えます。

「宿便」という言葉の何が問題なのか

しかし、その「宿便」という言葉が、誤用され始めたことがとても危険なのです。

現在宿便というのは、「腸の壁などにへばりついていて、一般的な排便ではとることができないもの」という風に理解されることがあります。

そのため断食を行ったり、腸内洗浄を行ったり、あるいは極端な食生活の見直しをしなければ、この宿便をとることができない、という形に誤用されてしまっているのです。

宿便の実際について

しかしながら、実際には、このような「対策」というのは、それほど正しいものではありません。

もちろん食生活の見直し――――たとえば繊維質の多い者をとるとか――――によって便秘を解消したりすることはできますが、断食をしたり、何らかの健康食品をとったりしなければならない、ということはありません。

加えて、内視鏡などで観察したとしても、「腸の壁にへばりついた便」の存在は確認することはできないため、このような意味での「宿便」というのは、正しい表現ではない、と言えるのです。

「宿便」という言葉の難しさについて

ただ、便秘というのは老廃物が体にたまっている状態ですから、これらが原因となって肌荒れが起こる可能性はあります。また、便が体内にたまっているため、その便の重さが「体重」という形で加算され、ダイエットを妨げているのも確かです。

これらを解消するために、繊維質の多い食品などをバランスよくとる、というのは、健康を考える上でも有用です。

(ちなみに、食物繊維というと、サツマイモやゴボウを思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は100グラムあたりのなかの食物繊維量が一番多いのはゆでいんげんまめで、2位はゆであずきです。そのほか、ヒヨコマメやえんどう豆なども含有量が多く、豆類の方が食物繊維は豊富です)

上でも述べましたが、「宿便」という言葉にまつわる解釈は、一方では正しく、一方では正しくありません。そのため、私達が「利用者」として健康食品などを購入しようとするときに問題が出てくるのです。

正しい意味で「宿便」を理解し、便秘の解消に努めたいものですね。


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