肉食ダイエットを考える
お肉を食べてダイエット?!肉食ダイエットについて
肉食ダイエットというのは、ダイエットの定番である「肉を避けること」の正反対をいくダイエット方法です。
この肉食ダイエットの概要を簡単に説明すると、「お肉をいっぱい食べることにより、炭水化物の量などを減らす」という考え方です。
このときに食べるお肉は鶏肉が中心で、かつ脂肪分を避けます。また、野菜は葉っぱものの緑黄色野菜を中心とします。
肉食ダイエットの「数字」について
この肉食ダイエットは、「根拠がないダイエット方法だ」ということはできません。
たとえば上であげている「鶏肉」について見ていきましょう。鶏肉のなかでもカロリーの高い「鶏もも肉」ですが、この鶏もも肉も、皮をはいでしまえば、カロリーはわずか115キロカロリー程度にまで減少します。
また鶏むね肉や鶏ささみ肉などはもっとカロリーが低く、100グラムで100キロカロリー程度(皮なし)ですみます。
対してごはんのカロリーは100グラムで168キロカロリー、1膳分のカロリーは240キロカロリー前後ですから、鶏肉を食べて炭水化物を(結果的にではありますが)減らす、という方法は、ダイエットの観点から考えると、決しておかしくない話なのです。
特にお肉の場合は満腹感もあり、炭水化物をそれほど食べることができないようになっていきます。
肉食ダイエットを考える
また、肉食ダイエットにはそのほかのメリットもあります。それが、「そもそも年齢を重ねると、それほど肉が食べられない」ということです。
若いとき、特に10代のときは朝から焼肉を食べられた、という人でも、30代の坂を超えると、朝から焼肉を食べることはかなり厳しくなると思います。
胸焼けに悩まされる人もいるでしょう。そのため、「お肉をたくさん食べても良い」と言われても、実際にはそれほど多くは食べれず、結果的に、「ダイエットをしている」という感覚がないまま、食べる量が減少する、ということも考えられます。
肉食ダイエットの注意点
ただ、牛肉や豚肉はハイカロリーです。また、お肉を食べる場合、「どのような調味をするか」ということも問題になってくるでしょう。
オススメは、シオやレモン、それからコショウなどです。これらはカロリーがほとんどなく、調味料によってカロリーがかさむ心配がありません。
反面、すき焼きに代表されるような、しょうゆ+砂糖+お酒+卵などのような食べ方は、意識しないところでカロリーのとりすぎになってしまうため、注意が必要です。
また、肉食ダイエットの場合、偏った食生活であることには変わりがないため、肌荒れなどのリスクや、胃腸の調子を崩してしまいかねないというリスクはあります。
そのため、これらへのフォローが大切ですし、体調がおかしくなったら中断する、という勇気も必要です。
ダイエットや健康方法によいとされる食事方法は、たくさんあります。目新しいものが次々と出されますし、「努力しないでダイエットできる」「努力しないで健康になれる」というものがあれば、それに飛びつきたくなってしまうのも人間のさがだと思います。
しかしその食事方法が本当に正しいのか、統計は出ているのか、「専門家」は本当に専門家であるのかを冷静な目で見据え、自分にとって有意義だと思われるものを選び取ることが何よりも大切なのです。
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