肉はダイエットの悪役か?
「肉」というものを考える
世の中には、さまざまなダイエット方法があふれています。キャッチャーで目新しいもののほうが注目されるからか、従来はタブーとされていたものを使ったダイエット方法などもたびたび取り上げられます。
もちろん、それらはきちんとした理念に基づいていることも多く、有用です。今回はそのなかから、「肉を食べるというダイエット」についてみていこうと思います。
ですが、その前に、「肉とはそもそも何か」ということを考えましょう。
肉というのは、たんぱく質と脂質を含むことが多い食材です。肉によって得られるたんぱく質は、筋肉の原料となり、これを作る上で欠かせません。
問題は、そんな「肉」は、カロリーが高い、ということです。また、健康上の理由から、肉を避ける必要がある場合もあります。
肉の難点を考える
肉は、上でもあげたようにカロリーが高い、というデメリットがあります。ものにもよりますが、肉100グラムは200~350キロカロリー程度のカロリーであるため、肉を食卓のメインとした場合、総合摂取カロリーが非常に高くなります。
また「肉はしばしば健康によくない」というとられ方もします。大腸がんなどの予防として、「牛や豚の摂取量を、1週間に500グラム以下にすること」などが有効だと言われています。
脂身の強い肉の場合、それが体臭の原因になることもあり、注意が必要です。
肉のメリットについて
反面肉は、さまざまな栄養素を持っていることでもよく知られています。「ビタミン」というと、「野菜に含まれている」というイメージが強いかと思いますが、実はビタミンB1は豚ひれ肉にもっとも多いのです。
一般的に食べられている野菜のなかでもっともビタミンB1が多いのは「グリンピース」ですが、これの約3倍のビタミンB1を持っています。
ついで、肉は上でも触れたように、たんぱく質のもととなります。たんぱく質は筋肉や肌を作ります。基礎代謝を維持するにはダイエット中でもタンパク質の摂取量を維持しなくてはいけませんし、きれいな肌を作るためにも十分なたんぱく質が必要ですので肉は貴重なタンパク源としてダイエットにも必要だといえます。
ちなみに、肉を食べると、そのなかの成分(チロシン)が、甘いものへの欲求を抑えてくれる効果もあるんだとか。肉はカロリーが高いから充足感があってデザートまではいらなくなるんだ、と思っていましたが、こういう効果もあるのですね。
食べ方に注意をして付き合っていくのが吉
このように、肉にはメリットとデメリットがあります。ただ、ダイエットをしているのであれば、やはりカロリーは気になるはず。
そこでオススメなのが、「脂身のカット」と「鶏肉」です。
大腸がんについても触れましたが、鶏肉はその要因とはあまり考えられていません。また、鶏肉は牛や豚に比べると比較的ローカロリーという特徴があります。ダイエットに使うなら、鶏肉がオススメですね。
そのほか、「脂身の多い部分は包丁でカットする」「皮は食べない」というような工夫をすることで、カロリーはおどろくほど減らせます。ちなみに、何かと便利なソーセージは、1本で60キロカロリーと意外とハイカロリーなので、加工肉のお取扱いには要注意。
肉というのは、「ダイエット中には絶対食べてはいけないもの」ではありません。上手に付き合っていくことが必要なのです。
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