ゲルマニウム・ダイエットとは?その効果はあるのか?
「ゲルマニウムダイエット」というものが存在することをご存じでしょうか。これは、食べたり、入浴したり、身に着けたりすることよって取り入れられるものだと考えられています。
今回は、ゲルマニウムダイエットについての話とその効果、そしてそれの正しい解釈についてお話していきます。
そもそもゲルマニウムとはいったい何か
ゲルマニウムというのは、そもそもどのようなものなのでしょうか?
ゲルマニウムというのは、反金属に分類されるものです。半導体であり、かつてはトランジスタにも利用されていました。
現在このゲルマニウムは、「デトックス効果がある」「ゲルマニウムを使ったアクセサリーをつけていると、疲労回復に役立つ」などのように考えられており、さまざまなところで利用されています。
また「身に着ける」という方法だけでなく、「食べる」という方法でも利用されており、健康食品などにも使用されています。
ゲルマニウムとダイエットの関係について
ゲルマニウムにはダイエット効果もある、と言われています。このときに用いられるのは、「有機ゲルマニウム」と呼ばれるもので、食べ物に含まれている「ミネラル分」に分類されるものです。
有機ゲルマニウムを摂取することにより、血行を良くしたり、体の残る老廃物を排泄したりすることが期待されています。また、脂肪燃焼の効果ももつと言われており、さまざまなところで、ゲルマニウムを利用したダイエットが持ち上げられています。(例:有機ゲルマニウム温浴)
ゲルマニウムが健康によい、という根拠は出ていない
しかしながら、このような「利用方法」が説かれている一方で、「ゲルマニウムによる健康回復の効果は実証されていない」とも言われています。
ゲルマニウムによる健康増進効果は、現在は科学的な根拠を持ちえず、単なるプラシーボ効果にとどまっているのが現状です。
上記で述べた、「疲労回復効果」「老廃物を除去する効果」なども、明確な根拠は皆無であり、医学的に証明されているものでは決してありません。
そもそも、「デトックス」という言葉自体がうろんなものであるため、ゲルマニウムがそれを推進する、ということは事実として「ない」と言い切ってよいでしょう。
むしろ、このように謳うことは、薬事法上問題がある、としている説もあるほどです。
一応、ゲルマニウムが医療に利用されている例も1例だけあるものの、これは肝炎の治療薬として使われており、ダイエットと結び付けられるものではありません。
このような観点から、ゲルマニウムは、身に着けるにしろ経口摂取で取り入れるにしろ、まったく効果のないものである、と言えます。
ただしゲルマニウムに限らず、プラシーボ効果は否定できないため、それによる効力がある、ということは否定しきれません。
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