減量目的の胃の手術を受けたい!その境目や条件とは?
「減量目的の胃の手術」というのは、現在では比較的知られるようになりました。これらの方法は、「胃」に物理的に働きかけるものです。
減量目的の胃の手術を受けるための前提について
食事の吸収―消化に働きかけたり、入ってくる食事の量が少なくても満足感を覚えられるようになったりする、という手術であるため、「食事制限につかれた」「運動が嫌い」という人にとっては、希望の星のようにも思えるでしょう。
「自費負担でもいいから、理想の肉体を手に入れるために、減量目的の胃の手術をどうしても受けたい」という人もいるかもしれません。
しかし、減量目的の胃の手術というのは、「体重を少なくするために、外科手術を行う」というものです。
そのため、単純に、「今でもやせているけれど、もっとやせてモデル体型になりたい」「理想の肉体を手に入れたいけど、努力も面倒だから、手術をしたい」という希望は、原則として通りません。
減量目的の胃の手術が受けられる条件とは?
減量目的の胃の手術が受けられる条件というのは、決まっています。
① 半年以上にわたり、食事療法など、内科的な改善に取り組んだ。それにも関わらず、効果があがらず、状況が改善していない
② BMI指数が40以上であり、重度の肥満である
③ BMI指数は35以上だが、肥満が原因となる病気を発症している
① を満たした上で、②か③のいずれかにあてはまっていなければなりません。
ちなみに、BMI指数というのは、体重(キログラム)を身長(メートル)×身長(メートル)で割ったものです。
BMI指数は、18.5未満が「やせすぎ」、18.5~25までが「普通」、25以上で「肥満」となります。「普通」の範囲は幅が広いのですが、
特にBMI指数22が、病気などになる確率が一番低い数字だと考えられています。
(以下の数字は、すべて小数点2位以下四捨五入です)
160センチの場合、体重が89.6キロでBMI指数が35、102.4でBMI指数が40以上となります。(平均の値は、47.4~63.7キロ、BMI指数22は56.3キログラム)
ここから見えてくるものは
このような決まりがあるため、減量目的の胃の手術というのは、原則として、「非常に太っており、改善に取り組んでいたがそれも効果を示さず、かつ健康的な生活を行うことが難しいレベルである」という人を対象としている、と言えます。
美容目的の安易な減量目的の胃の手術は受けることができず、あくまで、「生命や健康の危険を避けるために行う手術」なのです。
ちなみに、上記に該当していたとしても、現在の病気の症状や精神疾患、あるいは肥満の原因(薬など)によって、手術には適合しない、と判断されるケースもあります。
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