断食ダイエットについてのメリットとデメリット
断食ダイエットについてのメリットとデメリット、正しい知識
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「断食ダイエット」とはどういうものか
単品ダイエットと同じく、「断食ダイエット」もとても注目をあびたものです。ここでは、その「断食ダイエット」の要綱とメリットとデメリット、正しい知識を学ぶようにしましょう。
断食ダイエットというのは、その名前の通り、「食事を摂らない」というダイエット方法のことです。このやり方というのはさまざまですが、基本的には、週末だけや1日だけ、という方法がとられます。この場合、固形物は口にせず、水分だけをとって過ごします。
なお、「絶食」と「断食」の違いについてですが、絶食は健康上の理由などから行う場合を、断食は宗教上や本人の理念などに基づくもの、という理解がなされています。絶食は、「明日は胃の検査があるから食べないでくださいね」、後者は「やせるために食べない」「抗議の意味のために食べない」などですね。
ちなみに、「ファスティングダイエット」も同じもののことをさします。;
断食ダイエットのメリットについて
断食ダイエットは、非常に手軽に行え、節制などを必要としない、というメリットがあります。水分だけをとるタイプのダイエットであるため、確実に体重をおとせる、というメリットがあります。
短期間での断食ダイエットならば、大きな副作用もでにくいでしょう。そのため、「週末までにどうにかしてあと2キロおとしたい!」というように、極めて短期的な効果を望むのであれば、断食ダイエットは確かにメリットが大きいと言えます。
また部屋にじっとしていて、万が一のために携帯電話などを側においておけば、不測の事態にも対処できます。
断食ダイエットのデメリットと正しい知識
しかしながら、断食ダイエットは、フードアナリストとフードコーディネーターの資格を持つ私からみれば、とてもオススメできる方法ではありません。
断食ダイエットを勧める商品紹介やサービスの謳い文句においては、しばしば、「断食ダイエットにはデトックス効果がある」と言われます。
しかしながら、今まで、ただ一つとして、「断食ダイエットによって体の毒素が体外に排出された」ということを医学的に示すデータはないと言われています。
また、同様に「体の悪いところから毒素が排出されているから、その最中に一時的に体調が悪くなるのは好転反応だ」という説明がなされます。しかしながら、好転反応というのは、本来は東洋医学の考え方であり、それほどたびたび起こるものではありません。
そのため、これは「偽医学用語」として取り上げられることも多く、医学的な根拠は極めて薄いものと思われます。
断食ダイエットは、たしかに短期的には効果的です。しかしながら前にも述べた通り、体に入ってくる栄養素が少なくなれば、人の体というのは、「少なくなった栄養素」で活動できるようにと調整を始めます。
そのため、短期的にはやせたとしても、実際には「やせにくい体」になるのです。やせようとした場合、筋肉の方が脂肪よりも早く落ちてしまうことが、これに拍車をかけています。
断食ダイエットは、数あるダイエットのなかでももっとも危険なものです。そのため、これをゴリ押ししてくるところというのは、それだけで警戒すべきでしょう。特に「デトックス」「好転反応」のような言葉を使ってくる場合、それに対し、「医学的な論文の提示を求める」というくらいのことをしてもいいと思います。
それでもやりたいと思うのであれば
もし、それでも断食ダイエットを行いたいというのであれば、以下の点を守ってください。
・体調が悪くなれば、すぐに中止する
・携帯電話を手元においておき、何かあったときにはすぐに病院に連絡できるようにしておく ・出歩いたり激しい運動をしたりはしない ・「移行食」と「回復食」の概念を理解し、断食ダイエットを始める前から少しずつ食べる量を抑え、終わった後も少しずつ量を戻していく ・長くても3日間で切り上げる ・チョコレートや砂糖といった、吸収速度が速い糖分を必ず用意しておく |
これらは家で行う人向きのアドバイスですが、もっとも理想的なのは、医師の管理下において行うことです。
なお、このときは単なる「専門家を配している」としている設備は選ばない方が賢明です。その場合、単なる民間資格であって、実際には根拠がないこともあるからです。
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