一日二食健康法を実践するメリットとデメリット
一日二食健康法とは文字通り、通常三食の食事を一回抜いて一日二食で過ごすというものです。この一日二食健康法を行うメリットとデメリットについて解説しましょう!
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一日二食法のメリット
では最初にメリットのほうから見ていきます。
総摂取カロリーが減る
まず挙げられるのが一回分の食事分のカロリーを減らすことができるということです。3食同じだけ食べているならば1/3のカロリーを減らすことができます。
しかも朝食を抜く一日二食法の場合、そもそも朝は寝起きでばたばたしているときに空腹を感じない方も多いため、それほど苦労なく摂取カロリーを減らすことができますのでおすすめです。
ただし一食抜いた分、残りの2食でドカ食いというのは禁物。あくまで食事の量は3食のときと同じ量を維持しながら一回食事を減らすのが一日二食健康法なのです。
胃腸を休ませて慢性的な疲れを改善
特に病気というわけではないが、慢性的に体がだるい、という方はかなり多いと思います。この大きな原因は胃腸の疲れから来る場合が多いのです。
食事を食べた後、その食べたものが完全に消化するには18時間はかかるといわれています。しかし一日三色では前の食事の消化が終わらない前に次の食事が胃腸に入ってきます。まだそれだけならいいのですが、多くの人は間食を取ったり、食事後お酒を飲んだり・・・
そうすると胃腸は365日24時間フル回転という状況になってしまいます。これではさすがの臓器も疲弊してしまい、それが全身のだるさとして感覚に現れてくるのです。
一方、一日二食法では、一食抜くことで食事と食事の間に18時間はさませることができるようになります。例えば朝食を抜くと考えてください。夜の6時30分に夕食を食べて、次の食事が昼の食事が12:30時だとするとちょうど18時間あけることができます。
一日二食法でしっかり胃腸を休ませることができるから、体の中から疲れを抜くことができます。
食後の血糖値の上昇を抑えられる
食事をすると消化しやすいブドウ糖がすぐに吸収されて血糖値が上昇します。正常な体だと膵臓からインスリンが分泌され、その働かきによって血糖値をもとの状態に戻します。
しかしインスリンの分泌が悪かったり、インスリンの働きが弱くなったりすると血糖値のコントロールがうまくいかなくなり高血糖の状態が続いてしまいます。
そすると血液がどろどろの状態になり血圧が上がることで血管を傷つけてしまいます。また高血糖の状態では活性酸素が発生しやすくなり、その活性酸素がまたしても血管にダメージを与えます。これが進んだものが糖尿病です。
食後の血糖値の上昇の繰り返しがインスリンの作用を悪くする原因ですので、なるべく少ないほうがいいに決まってます。
また私は正常だから大丈夫と高をくくってばかりもいられません。日本人の1/4が糖尿病予備軍だといわれているのです。食事の回数を減らすことで糖尿病の予防になるのです。
一日二食法のデメリット
では今度はマイナス面についてみていこうと思います。
ブドウ糖が不足するため短期的に頭がボーとする
人間の脳はブドウ糖をエネルギーをして活動します。人間の脳は一時間に5gのブドウ糖を消費するといわれています。さらにブドウ糖は少量しか貯蓄できないため食事の回数が減ると脳に回るブドウ糖が少なくなり、脳の働きが停滞してしまいます。
短期的にといったのは、ブドウ糖が欠乏すると肝臓で脂肪酸を分解する際に脳のエネルギ―となることができるケトン体という物質を生成するようになるからです。そのため一日二食が続き、脳のブドウ糖が欠乏する状況が続くと、このケトン体回路が活発に働くようになるため頭がボーとするなどの症状を改善することができます。
糖新生によって筋肉が分解されてしまう
一日二食にするとどうしても体内のエネルギーが少なくなってしまいます。同時に血中のアミノ酸濃度も低くなります。そのような状況で体は筋肉や脂肪を分解してそこからアミノ酸を取り出しエネルギーを獲得しようとします。
そして厄介なことに脂肪よりも筋肉を優先的に分解してアミノ酸を取り出そうとするため、一日二食にすると全身の筋肉量が減り基礎代謝が落ちてしまう可能性があります。基礎代謝とは人間の生命活動を維持する最低限必要となるカロリーのことですが、これが落ちると全体的に消費カロリーが落ち太りやすい体になってしまいます。
対策として食事と食事の間にアミノ酸サプリなど消化器官に負担のかからない補助食品で栄養を補給するのがいいと思います。
まとめ
個人的にはこの一日二食健康法に対して比較的好意的です。エネルギー不足になるデメリットよりも現代では食べ過ぎのデメリット、胃腸の疲れといった問題に悩まされている方のほうが多いからです。朝起きて内臓が重いとすべてのやる気が失われますよね。
ただ筋肉量を落としてしまうデメリットは看過できませんので、消化器官に負担のかからないサプリで栄養補給を行うのがベストかと。おすすめはアミノ酸サプリ、カーボドリンクなどです。
ただしドリンクで飲む場合、一緒に糖類が多く含まれていて糖分の取りすぎになることも考えられますので、そこらへんの管理はしっかり行ってください。
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