「おかずを食べない」と健康になる?
おかずを食べない」という健康方法
世の中にはあらゆる健康方法があふれています。そのなかでも、驚いたのが、「おかずを食べない」という健康方法です。
微妙な違いはあるのですが、基本的な考えた方としては、「主食(白米など)を中心として、おかずはほとんど食べない、あるいは主食の『味変え』として、漬物やジャムなどだけを食べる」というものです。(これにスープなどがつくこともあります)
この健康方法についてみていきましょう。
この健康方法の主張とは
この食事方法を勧める人の意見というのは、だいたい以下のようなものです。
「昔の人は、おかずがほとんどない食生活のなかでも健脚を誇っていて、健康だった。欧米文化が入ってきたから肉食が勧められるようになったが、それは日本人には合わないのだ。
また健康を害するものの多くが、肉などである。おかずにはさまざまな成分が含まれているため、肌荒れなどの原因にもなってしまうから、お勧めできない。また、おかずを食べなければカロリーコントロールも容易で、適正体重を保つことにも役立つ。」
このような価値観というのは、本当に正しいのでしょうか?
まともな医者なら勧めない……おかずを食べない健康方法について
この主張には、間違いが多くあります。
そもそも、昔の人――――どこの時代を「昔の人」と定義するかは難しいのですが、ここでは仮に江戸時代としましょう――――の平均寿命は45歳程度でした。「欧米文化が入ってきた」というのを戦後だとするのであれば、戦後2年後の昭和22年の寿命は52歳、そして平成25年の平均寿命は83.4歳となっています。
もちろん医学の進歩なども大きく寄与しているのですが、「昔の人の方が健康だった」というのは、まったく見当違いの主張なのです。
健康を害するものは肉である、という点については、一理あります。がんのリスクを高めるものに、「牛肉や豚肉を1週間に500グラム以上食べること」があげられるからです。また、これらの食生活によって、肌荒れが起こることも否定できません。
ただし、野菜を多めにとり、極端な食生活をしないことを心掛けるなら、これらのリスクは減らすことができます。
おかずを食べなければカロリーコントロールが容易である、という意見に関しては、確かに「計算」は楽になります。ただし、カロリーを減らすことが可能になるか、といえばそうではありません。
たとえば食パン1枚(4枚ぎり)のカロリーは264キロカロリーであり、豚ロース肉の脂身つきのものよりも多いのです。
極端な食生活が健康に悪いということは、すでによく知られたことです。特に野菜をほとんどとらない生活というのは、健康的にものすごくマイナスです。
そのため医師免許や栄養管理士といった、専門的な資格を有している人であるならば、まずこの「おかずを食べない健康方法」は勧めないでしょう。
確かに、カロリー計算がしやすい、という意味では、おかずを食べない健康方法は簡単です。しかしこの方法は健康リスクが大きく、また裏付けや確証、根拠やデータの面が恐ろしく気迫です。
あなたが健康的にダイエットをしていきたい、と考えるのであれば、これらの方法はとるべきではありません。
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