ご飯やパンなどの穀物とダイエットの関係
炭水化物はハイカロリー!ダイエットにはやっぱり危険?
炭水化物や穀物は、非常にカロリーが高いことで知られています。
食パン(6枚切り)は 1枚で150キロカロリー ほどもありますし、ごはんも 1膳で220キロカロリー 程度とかなりの高カロリーを誇ります。またうどんやパスタも軒並みカロリーが高く、パスタは1人前100gで378キロカロリーもします。
このため、これらの炭水化物を多くとればとるほど、総合摂取カロリーは高くなります。消費カロリーよりも摂取カロリーが増えれば余分な分は脂肪として転換され体に蓄えられます。
代表的な炭水化物メインの食事カロリー
ご飯一膳 | 食パン一枚 | ざるそば | 醤油らーめん | ミートソース |
220kcal | 150kcal | 300kcal | 450kcal | 710kcal |
芋は主食か、それとも野菜か?
ダイエットを考える上で、しばしば議題に上るのが、「芋は主食(穀物)か、それとも野菜か?」という問題です。
これには分類方法によって違うため、一概に、「芋は主菜(穀物)である」「芋は野菜である」と断言することはできません。
ただ、知っておいてほしいのは、芋は相当カロリーが高い、ということです。たとえばじゃがいもですが、これは100gで75キロカロリー~85キロカロリーほどもあります。
さつまいもなどはもっとカロリーが多く、100グラムで130キロカロリー程度もあります。さつまいもの場合、1本が約300キロカロリーほどですから、1本で400キロカロリー近くにまでなってしまうのです。
また、芋とよく並んで論じられる「かぼちゃ」は、100gで90キロカロリー前後と、これもなかなかのハイカロリーなのです。
ダイエット中は絶対に芋やかぼちゃを食べてはいけない、ということはありません。しかし野菜と同じような気持ちでこれらを食べることは、摂取カロリー量を大きく増やしてしまいます。
そのため、これらを食べる場合は、上であげた「パン」や「ごはん」と同じように、「主食」のカテゴリーで食べることが望ましいでしょう。
もちろん「1切れだけを煮物に入れる」「お味噌汁の具として使う」という場合は、この限りではありません。あくまで、「ジャガイモをまるまる1個食べる」「さつまいも1本をおやつとして食べる」といったときの注意点です。
低炭水化物ダイエットの危険性
しかしながら、ダイエット中だからといって炭水化物を抜いて生活する、というのは望ましいことではありません。炭水化物ダイエットは非常に手軽でストレスがないことから、よく用いられますが、これはかなり危険なダイエット方法です。
脳の栄養となるのは、炭水化物を初めとする糖分 です。つまりこれらが不足してしまうと、頭が上手く働かない、といったような弊害が出てきてしまうのです。そのため、極端に炭水化物を抜くダイエット方法というのは、あまりオススメできません。
また炭水化物をとらないと体を動かすエネルギーが不足しますので、筋肉中のアミノ酸を分解してエネルギーを取り出そうとします。それによって筋肉が分解されてしまうというデメリットがあります。筋肉が減ると基礎代謝が減り太りやすい体になります。
またそれでもエネルギーが足りない場合は、脂肪を分解してエネルギーを取り出そうとします。その時、脂肪を肝臓でケトン体という物質に分解しますが、ケトン体は同時に酢酸を生み出します。酢酸によって体が酸性に傾き、体のだるさや頭痛嘔吐などを引き起こす場合があります。
またこの酢酸は強い臭いを発生させますので、炭水化物を抜くと体臭が強くなるということが起こります。
「カロリーコントロールが大変」「それでも効率よくやせたい」「炭水化物を取り入れると、ついつい食べ過ぎてしまう」という人の場合、1日1食程度の割合で炭水化物を抜くとよいでしょう。
それ以外の食事は、きちんと一汁三菜と主食を用いるのです。この方法の場合、炭水化物を抜くことによるデメリットをそれほど受けることもなく、効率的にダイエットをしていくことが可能です。
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