砂糖とダイエットのあま~い関係
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砂糖は麻薬?!砂糖に関する評判の色々
砂糖というのは、よく「悪いもの」の代表例として挙げられるものです。特に上白糖などはこの傾向が強く、攻撃される対象とされます。
砂糖は、ときに「麻薬」にたとえられます。また、砂糖は生きていく上で必要不可欠な栄養素というわけではありません。加えて、非常に高いカロリーを持っているため、ダイエットをしている人にとっては「敵」という認識でした。
砂糖の実際について
砂糖はカロリーが高いものの代表例である、と言われています。これは間違っていません。砂糖100グラムは380キロカロリー程度もあり、とてもハイカロリーです。
しかしながら、実は砂糖のカロリーというのは、牛肉の肩ロースよりも少ないのです。牛肉の肩ロースのカロリーは、400~410キロカロリーもあり、同じ量の砂糖よりも20キロカロリーほども多いのです。
砂糖がハイカロリーである、とされるのはなぜか
ただ、このような比較というのは、実はあまり意味がありません。というのは、砂糖というのは「調味料」の位置づけだからです。つまり、「砂糖のカロリーに加えて、ほかの食材のカロリーも上乗せされる」ということです。
砂糖はさまざまな料理に使われますが、デザートがその代表格でしょう。特に、ケーキなどとは馴染み深いです。生クリームがたっぷりのったケーキなどの場合、砂糖に加えて生クリームのカロリー、小麦粉を使ったスポンジ部分のカロリー、加えてバターや果物などのカロリーが加わるため、非常に高カロリーな食品となってしまうのです。
肉などのように、「それ単体で」メインの食材となれるものと砂糖は、この時点で大きな違いがあります。
コーヒーや紅茶に入れる砂糖はそれほど問題ではない
スプーン一杯の砂糖のカロリーは19kcal程度といわれています。コーヒー3杯飲んでも57kcalです。だからコーヒーや砂糖に入れる砂糖はそれほど問題ではありません。
コーヒーや紅茶が好きな人でダイエットをするときに無理にブラックで飲む必要はありません。単体ではそれほどカロリーにならないからです。嗜好品を極度に節制することでダイエットのリバウンドを招くほうが怖いですからね。
とはいえ、10杯も飲むとか砂糖山盛りにして飲むなどの極端な飲み方は控えたほうがいいと思います。
砂糖の有用性と依存性
このようなことから、砂糖がダイエットの敵である、と言われるのは、ある程度仕方のない面もあります。
しかしながら、砂糖にも有用な面があります。
砂糖は頭の栄養源となりやすく、すばやく吸収されます。そのため、疲れたときや頭を働かせたときの栄養補給食品として非常に有用なのです。
加えて、砂糖を摂取することにより、脳からセロトニンが分泌されることも知られています。セロトニンは「幸せホルモン」「幸福物質」などの名前で呼ばれており、人間が「幸せ」と感じることに大きく寄与しているものです。
このセロトニンが放出されることによって、人は「満足した」という感覚を抱きやすくなり、うつ病の予防などにもつながります。
ただ「砂糖によってセロトニンを得ること」になれてしまうと、少しの量の砂糖では人は満足を得られなくなります。
これが「砂糖は麻薬と同じ」と言われている理由です。幸福感を味わいたくて、砂糖の摂取量が増えてしまうのですね。
このような「砂糖による副作用」というのは、よく取り上げられます。
しかし言い方を変えれば、「適量の」砂糖の摂取は、むしろ気分を向上させ、ダイエットに前向きになることをサポートしてくれる行動と言えるでしょう。
砂糖も、肉と同様に、「正しい接し方」を心掛けることによって、ダイエットの味方となってくれるものでもあるのです。
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